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2019年11月29日 (金)

老年の立ち位置

 もはや、この世のものではないのだから、この世についてとかく思うことも、言うこともない。だがまだ、あの世に逝っていないのだから、あの世について何も言うことはできない。何も知らないのだから。このような宙ぶらりんな人生を今経験している。そういう時空があったのだとは知らなかったが、人生を歩み続けてやってきたところがそのようなところであった。
 振り返ってみるこれまでの人生は、遠い遠い霞のなかに在る。最早すべてが判然とはしないが、確かにこれまでに超えて来た軌跡が残っているようである。これから行く先もまだはっきりとは見てていない。朦朧としているのは歳のせいかもしれない。あたりが闇夜というわけでもない。夜明けの明かりが差し込んでくるのを待っている。金色に輝くのか、七色の虹がかかるのか、白夜の先に黎明がさすのか、いずれであるかはわからないが、今このままの状態ではなさそうである。どのようなものであるのか、こころが躍るようであり、期待に揺れるようでもある。それが老年の偽らない立ち位置である。

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