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2019年8月31日 (土)

生命のプロセジュアー的解釈と霊魂

   ポール・ディビス著・水谷淳訳「生物のなかの悪魔『情報』で生命の謎を解く」(SB Creative2019年9月6日初版)になかでは、生命について、次のような説明があった。
「情報理論のレンズを通して浮かび上がって来る生命像は、解剖学的構造や生理機能を重視した従来の生物学の説明とは大きくかけ離れているのだ。」(003頁)。
「ヒトの脳にはニューロンが1000億個あり(銀河系の恒星の個数とほぼ同じ)、その一個一個のニューロンが数百個なたは数千個のニューロンと連結して、情報の流れの膨大なネットワークを形作っている。素早く発火する1000億個のニューロンが、複雑な電気化学的信号を次々に送り、その信号がネットワーク全体を駆け巡る。そしてこの電気的な混乱状態の中から、何らかの方法で首尾一貫した意識が現れるのだ。」(252頁)。
「ヒトは間違いなく、自己、つまり何らかの『機械のなかの幽霊』を深く意識している。このような二元論には哲学的なさまざまな欠陥があるかもしれないが、『心は実在するとほぼすべての人がみなしている』ということに問題はなさそうだ。しかし、心とは何なの? 物質や心霊ではない。情緒だろうか? 単なる古い情報ではなく、脳の中を駆けめぐる極めて特徴的な情報のパターンである。」(253~254頁)。
「心が存在するというのは、情報が存在するというのと同じ意味だということになる。しかし心を物質から切り離すことはできない。ロルフ・ダウアーが言ったように『情報は物物理的である』のだから、心も必然的に脳の中の物質的活動と結びついているはずだ。」(254頁)。
「私が提案している、情報に関する新たな状態依存的法則はどうだろうか? 私の直観では、そのような法則は生物そのものをあらかじめ特定するほど具体的ではないが、もっと幅広いクラスの複雑な情報処理システムには有利に働くかもしれない。そのクラスの魅力的な代表例こそが、我々の知る生命である。」(288頁)。

 以上は、情報科学の見地から解き明かされた最新の生命論であると受け止めていいだろう。物資科学の中に「生命」がすっぽりとはまっている。意識、心、生命と言った精神科学分野の対象に物質科学からの解釈を導き出しているのがその特徴である。だが、「霊」についてはそうした解釈は示されていない。霊、霊魂は物質的に解釈された生命を超えているのであろう。だが、霊感となれば、霊を感じる感覚器官の働きが作用しているので物質的な解釈が付随するであろう。まさに霊感には個人差がある。


 

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